刑務所侵入罪
オーストリアでのハナシですが、強盗の罪で2年間、刑務所暮らしをした男(23歳)が、無事出所後すぐに再逮捕された。それも2年間暮らした刑務所に忍び込もうとして屋根の上でうろうろしているところを見つかったもの・・・何だかよく分からないハナシですが、この男、2年間の刑務所生活が大いに気に入ってしまったらしい。「食事・洗濯はもちろんテレビを見ることもできる。外の暮らしよりはるかに快適」というわけで、看守に気付かれないようにかつての同僚たちの間に紛れ込もうとして見つかってしまった。捕まえた警官はそんなこと知らないから、てっきり刑務所破り(break
out)だと思ったら刑務所侵入(break in)の方だったというわけ。
- オーストリアの刑務所では洗濯までしてくれるのでしょうか?!
Geordie絶滅の危機?
イングランド北東部で使われる英語ナマリのことをGeordieというらしいですね。場所でいうとDurhamとかNorthumberlandのような郡(county)やNewcastle
upon Tyneのような大都会もある。この地方の公務員が女性に対してGeordie風に呼びかけることを禁止されて問題になっています。女性に対する"Geordie風の呼びかけ"とは、hinny,
love, darling, sweetheartなどがあり、例えばGood
morning, love!とかHow
are you today, sweetheart?などがアウトというわけ。女性蔑視にあたるというのが理由らしく、女性に呼びかけるときはフルネームでやれというのが命令なのだとか。これに対して「怖ろしくて誰にも話しかけないようにしている」とコメントする人もいるようです。
- 女性の同僚に「おねえさん」とか「おかあさん」「おばさん」など呼びかけるの同じってことですね。これは確かにキツイ。癖になっているってこともあるし・・・。カンベンしてあげてもよろしいんでは、honey?!ついでに男への呼びかけでは、palとかmateなんてのがあったっけ。
教会内にATMを
イングランドの片田舎の代名詞みたいなLincolnというところにある教会の牧師が「教会内に現金払戻し機(ATM)を設置すべきだ」と提案して話題になっています。イングランドでも僻地へ行くと銀行や郵便局のないところが多く、住民は遠く離れた町の銀行まで行かないと現金を入手できないことがある。そのためのお金はバカにならないというわけで、住民サービスの一環として教会内にATMを設置しようと言う提案になったわけ。教会関係者の間ではこれを支持する意見が強いらしいですね。英国国教会では「それぞれの教区の構成員の許可が必要だ」としていますが・・・。
- 日本の郵政民営化についても同じように考えればいいんですね。日本中のお寺や神社に郵便局の役割を果たしてもらうとか。
●靖国神社の問題で、私自身認めたいと思うのは、小泉さんという人が国民的な議論を喚起するという意味では日本には珍しい(いい意味で言っている)首相だったのではないかってことです。小泉さんの靖国参拝を批判するのに「中国や韓国との関係に害になる」とか「昭和天皇も嫌がっていた」ということを持ち出すのはやはりおかしい(と私などは思います)。外国に言われて実施したり中止したりするのがおかしいと言うのは小泉さんの言うとおりだし、昭和天皇が何を思ってもそれは小泉さんの心の問題とは無関係というのも実に正しい。
●小泉以前(以外)の首相なら、参拝は止めたかもしれない。その方が「波風が立たない」から。これまでの日本では波風を立たせないことが「大人」であり「いいこと」とされてきた。その意味で、小泉さんは「子供」であると言える。しかし「波風を立たせない」ということが「議論をしない・したがらない」というのと同じことであるという例を、余りにも多く見てきたと思いませんか?安部さんはというと、参拝については「個人的な問題だから参拝したともしないとも言わない」などと言っています。要するに議論そのものを拒否しているわけです。
●この問題に限らず、小泉さんがいろいろな部分で議論を喚起したということは、いいことだと私は思います。が、小泉さんがあえて波風を立たせてまでも自分の「信念」を貫いたということを理由に、彼を褒める気には全くならない。彼の「信念」の中身(戦犯も含めて戦争で死んだ兵士を敬うということ)が問題だからです。何でもかんでも信念を貫けばいいってものではない。その信念の中身が間違っていることだってあるんだから。
●小泉さんが8月15日に靖国に参拝した約1週間前の8月7日の日本経済新聞の「核心」というコラムに田勢康弘さんという人が「国内問題としての靖国」というエッセイを書いています。田勢さんによると、現在の日本はナショナリズムが台頭して「物言えば唇寒し」の社会風潮が強いのだそうです。おそらく「もの言えば唇寒し」の社会風潮とは、メディアの世界のことを言っているのではないかと思います。数ある業界の中でもメディアこそが「ものを言う」ことで成り立っている最大の分野なのですから。
●その意味からして、「天皇メモ」のトクダネ記事の後に日経新聞に火炎瓶を投げたという人物、それから加藤議員の家に放火した犯人・・・この件についてのマスメディアによる追求はちゃんとやってもらいたいですよね。
●暑い中を今回もお付き合いをいただき有難うございました。
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