musasabi journal

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494号 2022/1/30
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BREXIT 美耶子の言い分 美耶子のK9研究 むささびの鳴き声 どうでも英和辞書

2022年も最初のひと月が終わろうとしています。上の写真、英国のマイケル・ケナ(Michael Kenna)という写真家が2020年に北海道で写したものなのですが、北海道のどこなのか?が説明されていない。木の名前が "Nandarona plant" となっている。むささびには文字通り「何だろな?」なのですが、どなたかご存じで?

目次

1)スライドショー:狼の満月
2)ボリス、ホントに来るの?
3)保守党とBBCの間柄
4)サッチャー像、本当に立つのか?
5)どうでも英和辞書
6)むささびの鳴き声


1)スライドショー:狼の満月

「満月」は英語で "full moon" というけれど、"Wolf Moon"(狼の月)なんてのがあるとは知りませんでした。その年の最初の満月のことなのだとか、BBCのサイトに出ていました。2022年は1月17日(月)が"Wolf Moon"(グリニッジ時間午後11時48分)だった。欧米には、それぞれの月にそれぞれの名前がついているのですね。知りませんでした。

満月の名前

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2)ボリス、ホントに来るの?

昨日(1月29日)の朝、NHKのラジオを聴いていたら「2月中旬に英国のジョンソン首相が来日する」というニュースを伝えていました。ネット情報によると
  • 岸田首相との会談では新型コロナ対策、COP26を踏まえた脱炭素社会実現に向けた取り組みなどをめぐって意見が交わされる見通し。また中国・ウクライナ情勢などの対応で連携を確認するものとみられる。
となっています。


世の中の動きを知るための手段として、世論調査なるものがどの程度の信ぴょう性を有しているものなのか?雑誌・東洋経済のサイトによると、岸田内閣の支持率は57%で、不支持率の20%を大きく上回っている。
  • 内閣が発足して3カ月、「尻上がりにどんどん数字が良くなる」、という現象は歴代政権でも珍しい。
とのことであります。


それに引き換えボリスの方は、政府が決めたコロナ関連の都市封鎖(ロックダウン)の最中に首相官邸でパーティーを開催し、それにボリス本人も参加していたというスキャンダルのせいもあって、世論調査の世界ではさんざんです。Ipsos-Moriという世論調査機関のサイト(1月19日)によると:
  • 保守党議員の60%がジョンソン首相への不信任投票を支持している。
  • 英国人の62%が、ボリスは今年(2022年)末までには首相でなくなっている、と予想している。
  • 今年中に選挙があると思うか?という問いに、英国人の45%が「ある」と予想して「ない」の43%を上回っている。
一方、YouGovという調査会社が1月中旬に行った政党支持率調査では、2019年の選挙以来ずっと優位を保ってきた保守党がついに労働党に抜かれてしまった。



▼上に掲載した二つの政党支持率に関する調査結果を見て、何を想います?むささびはやはり日本の調査における支持政党が「特になし」という回答がやたらと高いということです。英国の調査で言う「投票しない」がこれに当たるのでしょうか?

▼いつも言われることですが、英国の政治では「二大政党」というのが成り立っているので、一つがダメになるともう一方が政権を担当するという図式が成り立つけれど、日本の場合は自民党にとって代わるのは「特になし」なのですよ。

▼ただ、英国のシステムにはほぼ致命的なのではないかと(むささびは)思う欠陥がある。グラフの左から7つ並んでいる政党のうちSNPとWalesとあるのは、それぞれスコットランドとウェールズという「地域」を代表する政党なのですよね。だとすると「イングランド」や「北アイルランド」の「地域政党」はどこにあるのか?ここは国会なのだからスコットランドやウェールズの利益を代表する政党が議席を得ていること自体がおかしいのでは?

▼英国の政党支持率に関する世論調査は「もし明日選挙が行われたとすると、あなたはどの政党に投票しますか?」(If there were a general election held tomorrow,which party would you vote for?)という質問に答える形で行われるのだそうです。むささびは支持政党に関する意見など求められたことがないのですが、日本の調査はどのような形で行われるのでしょうか?

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3)保守党とBBCの間柄


波紋呼ぶ文化大臣の発言 BBCが広告をとる!?
高齢者は無視できない? 結局、受信料が継続?
一日6時間ビデオ鑑賞

1月22日付のThe Economistが、公共放送のBBCと保守党の間柄に関する記事を掲載しているのですが、そのイントロが
  • Tory MPs love to hate the BBC, but Tory voters love to watch it 保守党の議員はBBCをけなすのが大好きだが、保守党の支持者たちはBBCの番組を見るのが大好きなのだ
と言っている。

波紋呼ぶ文化大臣の発言

昔からBBCと政府(特に保守党政権)とは仲が悪かった。ウィンストン・チャーチルは「BBCはアカ勢力に牛耳られている」と言ったし、サッチャー率いる保守党の幹事長だったテビットという人物もBBCのことをinsufferable(横柄)・smug(独りよがり)・sanctimonious(殊勝ぶっている)等などの言葉を使ってけなしていた。


ドリーズ文化相

そんな中でジョンソン政権で文化大臣を務めるナディン・ドリーズ(64才・女性)が1月17日に、BBCの年間受信料を向こう2年間は159ポンド(約2万4000円)のまま据え置くと発表した。そのこと自体は予期されていたことだったのですが、同じ日に彼女がツイッター経由で発表したことの中身が話題になっているわけ。
  • the current licence-fee agreement, which runs until 2027, would be the last. 政府とBBCの間にある受信料に関する合意協定は2027年をもって終わりとする
という内容のものだった。BBCにとって気持ち悪いのは、現在の受信料制度が何によってとって代わられるのかがはっきりしないことなのだそうです。

高齢者は無視できない?

文化相はまた、BBCに根付いてしまっている「グループ志向」(groupthink)について批判的なコメントも出しており、一般的には保守党議員は好意的に受け止めているのですが、これまでは当たり前と受け止められていた保守党によるBBC叩きも、最近では保守党自体にとって微妙な状態(politically trickier for the Conservatives)になっている…というのがThe Economistの記事のポイントです。

ヨーロッパの受信料比較

これまでの受信料制度に対する政府の支持がなくなるということは、BBCの財政基盤そのものが弱体化しかねないということでもあり、その影響を最も強く受けるのは視聴者(特に高齢の視聴者)である、ということです。最近の調査によると、BBCの視聴者に占める65才以上の高齢者の割合が急増しているのですが、保守党支持者の年齢層についても全く同じ傾向が見られるのだそうです。英国では年寄ほど保守党に投票する可能性が高いのですが、ここ10年ほどは特にその傾向が強い。例えば2010年の選挙で保守党に投票した有権者の内訳を見ると、「65才以上」が「25才以下」のそれを14%上回っていた。10年後の2019年の選挙では年金受給者の64%が保守党に入れていたのに、若年層のそれは19%に過ぎなかったというわけです。


The Economistが伝えるのは、高齢化現象が見られるのは選挙だけではなくて、BBCの視聴者の世界にも言えるということです。
  • Young people are moving away from television in general and the bbc in particular, while the elderly remain super-consumers of both. 若年層におけるテレビ(特にBBC)離れが進む一方で、高齢者は両方にとっての上得意となっている。
ということです。

一日6時間ビデオ鑑賞

英国では、65才以上の高齢者は一日6時間以上ビデオを見て過ごすのですが、そのうち3分の1がBBCのものなのだとか。しかし、これが16~24才の若年層となると、ビデオを見る時間は一日で4時間以下、うちBBC制作のものを見る時間はたったの15分なのだそうです。「BBC」と言っても、そのサービスはテレビ以外にラジオ、オンライン等非常に幅が広いのですが、それを考慮に入れて計算すると、35才以下の若年層がBBCのサービスを利用する時間は一日ざっと1時間。それは高齢者がBBCのテレビを見る時間の半分以下ということになる。要するにBBCは、圧倒的に年寄が利用するサービス提供機関なわけです。


視聴者がBBCに払う受信料は、どの家庭も同じなので、高齢者はBBCとの関係ではいちばん得していることになる。それだけではない。約150万世帯に上る低所得家庭で75才以上の高齢者がいる場合は受信料そのものが免除されているのですね。となると高齢のBBC利用者になればなるほど、料金的には得しているということになる。そして高齢者の多くが選挙では保守党に投票する。文化大臣がBBCと受信料制度を批判するということは、保守党支持者が愛しているものを批判するということに繋がる。

BBCが広告をとる!?

(The Economistによると)BBCの財政対策としてもう一つ考えられるのは広告収入に頼るというアイデアです。完全な民間放送になれと言っているのかどうか定かではないけれど、少なくとも部分的には民営化路線であることは間違いない。かつてマーガレット・サッチャーがこれを計画したけれど、彼女のアドバイザーたちが大反対した。理由は、BBC以外の民間メディアが生き残れないだろうというものだった。The Economistによると、現在では如何なるBBC嫌いのメディア関係者といえども広告獲得競争でこれと競争しようなどと考える人間はいない。BBCは「公共放送」なのだから、税金で賄ってはどうなのか?というアイデアもあるけれど、それでは「公共放送」ではなく「国営放送」になってしまう。保守党議員たちが認めないだろう、と。


最近ではインターネット上の動画や音声などのデータをダウンロードしながら同時に再生する、ストリーミングという技術を使って動画を楽しむ家庭が増えてきているけれど、この分野におけるBBCのシェアは小さくなっている。そのような時代だから従来の受信料制度は受け入れにくくなっている。実はこれを廃止しようと言っているのは保守党の文化大臣だけではない。労働党の中にもBBCの「保守性」を快く思わないグループもいる。

結局、受信料が継続?

最近の英国において最大の政治課題であったBREXITについて言うと、BBCの報道姿勢に批判的な声は賛成・反対の両派に存在した。さらにイングランド以外の英国(スコットランド、ウェールズ、北アイルランド)おける愛国的な政党は、ロンドン中心のBBCには批判的な眼を向けがちである、と。The Economistは結論として
  • 今のところ、保守党は受信料の問題には手を触れないでいるのがいちばん安全と考えているのかもしれない。そうすることで、保守党支持の有権者たちはBBCの良からぬ点を批判する一方で、視聴料を援助してもらいながらBBCの番組を見て楽しい夜を過ごすという「二つの快楽」を同時に味わうことをこれからも続けられるのだから。But for now the Tories may find it most convenient to leave the licence fee alone. That way their voters can continue to enjoy the twin pleasures of complaining about the bbc’s iniquities while settling down for a long, subsidised night in front of the box.
と言っている。でも…文化相は、現在の受信料制度は2027年で終わりと言っているのですがねぇ。

ビデオ鑑賞の分数(2021・一日あたり)


保守党支持者の年齢層(2019)
▼上の二つのグラフが保守党の苦しさを表しています。上のグラフはBBCの番組鑑賞の年齢層が高齢者に片寄っていることを示しているし、下のグラフは選挙における保守党支持が高齢者に片寄っていることを示している。つまり保守党がこれからも高齢者層の支持を取り付けたければ、BBCの番組を通じて高齢者に対して自分たちに関する好ましい印象を流布するっきゃないということ。

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4)サッチャー像、本当に立つのか?


マーガレット・サッチャーの生まれ故郷が北東イングランドのリンカンシャーという県にあるグランサム(Grantham)という町であることは、かなり前に紹介しました。そのグランサムに「リンカンナイト:Lincolnnite」という地方紙があります。かなり古い記事なのですが、昨年(2021年)10月13日付の同紙に
という見出しの記事が出ていました。一方、今年(2022年)の1月8日付のThe Economistは「英国のパブリック・アート」というセクションの中で
  • The sorry tale of Margaret Thatcher’s statue サッチャー像をめぐる悲しい話
という記事を掲載している。もちろんLincolnnite紙が報じたサッチャー像に関するニュースと同じ話題ですよね。そこでむささびは、まずThe Economistの記事を読んでみました。


サッチャーさんが亡くなったのは2013年の4月、来年で10年になるのですね。彼女については存命中はもちろんですが、死んだ後も好意的に語る人と批判的な人が極端に分かれている。その象徴ともいえるのが、ロンドン中心部における彼女の肖像建立をめぐるごたごただった。国会議事堂近くのParliament Squareには、ウィンストン・チャーチル、ネルソン・マンデラ、マハトマ・ガンジーのような英国内外の有名な政治家の肖像が立っている。もちろんサッチャーのそれも建立されるはずで、彼女の死後すぐにそのキャンペーンが始まったのですが、未だに実現していない。

サッチャー像の建立については、彼女の死後直ぐにこれを推進する運動が始まったらしい。肖像のようなパブリック・アートの制作で有名なダグラス・ジェニングスという人物が、2018年に粘土を使ったサッチャー像の制作を提案したのですが、ここを管理するウェストミンスター市議会によってはねられてしまった。その理由とされたのが、すでに余りにも数多くの肖像が建てられていることもあるけれど、ジェニングスの提案したのがフォーマルな礼服に身を包んだサッチャーさんだったということもあったらしい。彼女はそのような礼服は殆ど着たことがないはずというのがはねられた理由だった(と報道された)。


ただウェストミンスター市議会がサッチャー像を敬遠した本当の理由は別にある(とThe Economistは言っている)。それは彼女の像など設置しようものなら、付近でデモがあるたびに攻撃の的となるということだった。ペンキを投げつけられる、よじ登って像そのものにキズをつけようとする者が出てくる等などで、ろくなことがないというわけです。

ウェストミンスターではねられた1年後、同じ像について制作者にアプローチしてきたのがサッチャーさんの生まれ故郷である北イングランドのグランサム(Grantham)だった。グランサム市議会としては、過激な左派分子といえども、わざわざグランサムまでやってきてこの像を傷つけるようなことはしないだろう、と。それどころかこの像の存在によってサッチャー・ファンが多くやってくるのではないかというわけです。

サッチャーさんの立像(製作者のダグラス・ジェニングスが手を加えている)と像が置かれることになっている高さ3メートルの台座。

が、リンカンナイト紙によると、サッチャー像の設置についての市民の反応は、議会が考えていたほど無条件賛成という感じではなく、肖像の費用(30万ポンド=約4600万円)は町の予算ではなく、市民有志による募金によって作られた。それでもまだサッチャー像は設置されておらず、倉庫のようなところに置かれている。設置場所も決まり、暴力行為から守るための台座まで準備されているのに…除幕式の費用(10万ポンド)が用意できないらしいのです。というわけで、昨年10月のリンカンナイト紙の「本当に建つのか?」という見出しの記事に繋がってしまったというわけであります。

▼ダグラス・ジェニングスには悪いけど、このサッチャーは、何やら人を見下しているという感じで、どう見てもあの「サッチャーさん」じゃないよね。というか、むささびが知らないだけで、本当はこれが彼女の実像だったのかもしれない。だとしたら、この次に英国へ行ったらグランサム(電車でロンドンから約1時間)まで行って台座に落書きでもしてこようかな。
 
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5)どうでも英和辞書
A-Zの総合索引はこちら


likeable:好ましい、感じのよい

研究社の英和辞書は "likeable" という英語の日本語訳として「好ましい、感じのよい」という言葉を当てており、使用例として "a likeable person=感じのいい人" というのを挙げています。Cambridgeの辞書も "likeable person" を "pleasant and easy to like" と説明しているのですが、例文として書かれているのが
  • He's a very likeable sort of bloke.
という文章だったので、むささびは「?」と思ってしまった。"bloke" という言葉が気になったわけです。典型的「庶民のBritish English」で「ヤツ」ですね。"likeable sort of bloke" は、「誰もが好きになるいいヤツ」というわけ。アメリカ人は "likeable sort of guy" とでも言うのかもしれない。"likeable" はもちろん女性にも当てはまるけど、女性に対して使うときは(おそらく) "likeable sort of woman/girl" とでもなるのだと思う。

ところでギャラップ社の世論調査によると、アメリカ人はバイデン大統領の人柄を表現するのに最もふさわしい言葉として "likeable"(60%) を挙げている。2番目の言葉は "intelligent"(賢い: 59%)なのですが、「強いリーダー」は37%、「効果的な政府の管理人」は38%だから、やはり大統領としては「?」ということなのかもしれないけれど、大統領や首相の性格が "likeable" というのは国民にとっても悪いことではないよね。

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6)むささびの鳴き声
1月23日付朝日新聞の「天声人語」が、最近の新聞が「実名を伝える記事が減ったようで気になっている」と書いています。世の中の傾向として人間が本名を名乗らない社会(匿名社会)になりつつあることを嘆いているわけです。ジャーナリストの前澤猛さん(元読売新聞)が、この天声人語の指摘についてフェイスブックで「矛盾していませんか」と言っています。天声人語というコラム自体が匿名だからです。匿名コラムを担当しながら匿名行為を嘆くというのは、確かに矛盾している。

▼前澤さん自身は一面のコラムニストではなく、論説委員だったのですが、かつて朝日の天声人語担当記者に「欧米のように、コラムニストは筆者を明示すべきではないか」と聞いたことがある。答えは「そうだとは思うのだが・・・」だったのだそうです。つまりそのコラムニスト自身も匿名であることに矛盾のようなものを感じていたのでしょうね。そのコラムニストの名前が新聞紙上で公表されたのは、彼が亡くなった時だったらしい。

▼1月23日付の天声人語は「匿名の広がりには、寂しさとともに危うさを感じずにはいられない」と言っている。「名前とは、それを呼ぶ他者の存在を前提とした社会の産物」であり「私が私であるための道具」であるからです。むささびの知る限りでは、英米の新聞でコラムを「匿名」にしているのは The Economist だけ。この雑誌(彼らは自分たちのことをnewspaperと呼んでいる)にはLexington(アメリカについてのコラム)、Bagehot(英国)、Banyan(アジア)、Chaguan(中国)、Charlemagne(ヨーロッパ)などのコラム欄があるけれど、筆者の名前は出てこない。

▼日本の新聞といいThe Economistといい、何故コラムの書き手について「匿名」であることに拘るのですかね。おそらく両方とも書き手もさることながら「載せ手」のプライドのようなものも大切にしているということなのでしょうね。前澤さんによると、日本の新聞で一面コラムを担当する記者は「天声人語子」「編集手帳子」のように、その社の知性の代表として「子」を付けて呼ばれるのだそうです。

▼むささびジャーナルで自分のことを「むささび」と呼ぶのは、実名を使うのが何だかカッコ悪いと思うからであり、自分の名前を好きになれないからです。「春海二郎」の「春海」は大いに結構なのですが、「二郎」ってのはどうも…。そう思いません?兄の名前が「一郎」だったから、長男の名前が決まった時点で私の「二郎」は決まっていたのよね。なのに(なのに、ですよ)弟の名前は「三吾」というのですよ。なぜ「三郎」ではなかったのさ!弟は5月3日生まれだから「三吾」、かっこいいじゃありませんか。私の名前の決まり方はというと、「二番目の男や、二郎でええやんけ」(淡路弁)というわけ。

▼長々と失礼しました、いい年して!

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