この写真はインターネットの世界をうろついていたら目に入ったものです。 |
目次
1)スライドショー: "shelter"が身を守る
2)「子どもは欲しくない」という時代
3)日韓フェミニズム比較
4)再掲載:イラク戦争
5)どうでも英和辞書
6)むささびの鳴き声
7)俳句
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1)スライドショー: "shelter" が身を守る
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"Shelter" という言葉を辞書で引くと "(a building designed to give) protection
from bad weather, danger, or attack" という説明が出ています。悪天候、身の危険、敵からの攻撃…のようなものから身を守るための建造物ということですが、英和辞書を見ると「避難所」「待合所」「退避壕」「収容所」などなど実にいろいろ出ています。動物の世界を見ると、自然が作ったものも含めて、生きていくために欠かせない場所・設備・施設など本当にさまざまなものを用意しています。BBCのサイトが、この "shelter" という言葉をテーマにした写真コンテストを掲載しています。世界中の視聴者が、彼らの見た "shelter"
を紹介しています。 |
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2)「子どもは欲しくない」という時代
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アメリカ人の4分の1が「子どもは欲しくない」という調査があるのだそうですね。ちょっと古いけれど、2021年6月16日付のミシガン州立大学(Michigan
State University: MSU)で心理学を研究する二人の学者がそのような結果を発表しているのだそうです。
というわけです。
この研究では「子どもがいない」という状態のことを "child-free" という言葉で表現しているのですが、「子供がいない」にも「欲しいけど生まれない」とか「今はいないけれど将来は」というケースがある。この調査で言う "child-free" というのは「意図的に子供を持たない」という意味で使われている。 |
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二人の学者はMSUがミシガン州の人間、約1000人を対象にして行った意識調査の結果を見たのですが、
- 「子どもを欲しくない」という人が非常に多いので驚いた。4人に一人を上回るのですから。過去にもそのような人間はいたけれど、これほど多くはなかった。We
were most surprised by how many child-free people there are. We found that
more than one in four people were identified as child-free, which is much
higher than in previous studies.
彼らによると、子供を欲しがらない(child-free)人は大体において政治的にはリベラルが多くて学歴が高いけれど、彼らがなぜchild-freeであるのかについては、さらなる調査・研究が必要である、と。また“child-free” でない夫婦が彼らに対して「敵対心」めいたものは一切持っていないということだった。 |
1月11日付・日本経済新聞のサイトより |
日本の無子率
ところで「生涯子どもを持たない人口」のことは日本語では「無子率」というのだそうですね。1月11日付の日本経済新聞に出ていました。OECDの加盟国データによると
- 1970年に生まれた女性の50歳時点の無子率を比べると、日本は27%と先進国で最も高い
のだそうですね。人口学の世界では、50歳時点で子どもがいない場合を「生涯無子」(チャイルドレス)と見るのだそうで、ミシガン州立大学のいわゆる "child-free"(意図的に子どもを持たない)とは違う。日経の記事によると、
- 国立社会保障・人口問題研究所は、2000年生まれの女性では、31.6%(現在の出生傾向が続く場合)~39.2%(出生率を低く見積もった場合)が生涯子を持たないと推計する。男性は未婚率の高さを考慮するとさらに高くなりそうだ。
ということになる。 |
▼むささびの親は6人の子ども(男3人・女3人)を生みましたが、その子どもたちがもうけた子ども(むささびの両親にとっては孫)は13人だった。2人で6人の子どもを産んだことを考えると、6人で13人というのはいかにも少ない…かな?ではその13人が何人の子どもをもうけるか…などと考え始めたら、限りなく悲観的になってしまう。 |
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3)日韓フェミニズム比較
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去る3月8日は国連が定めた「国際婦人デー」(International Women’s Day)だった。今からほぼ120年前の1904年、ニューヨークで行われた婦人参政権を求めたデモが起源となり、約70年後の1975年、国連によって3月8日がその日と決められた。
世界女性リーダーシップ研究所(Global Institute for Women's Leadership)とロンドンのキングス・カレッジが、世界約30カ国の人びとを対象に、それぞれの国における女性の地位をテーマにしたアンケート調査を行っています。調査そのものは英国の世論調査機関であるIPSOS-MORIが行っており、その結果はここをクリックすると見ることができる。アンケートのテーマは全部で10項あります。下に載せるのはその一例です。 |
自宅にいて子供の世話をする男は男らしくない
A man who stays home to look after his children is less of a man |
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このアンケートの問いかけを、むささびは「自宅にいて子供の面倒を見てばかりいるようなヤツはオトコではないと考えるような人間はどれくらいいるのか?」と考えた。グラフによると、そのように考える韓国人が32カ国中トップの72%もいるのに対して、日本人は12%で下から二番目です。”less
of a man”という言葉をむささびは「男らしくない」と訳しているのですが、これ以外に訳しようがないのでは?だとすると韓国人というのはずいぶん「封建的」な気がしませんか? |
日韓フェミニズム比較
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32カ国を対象とするアンケート調査の結果を全て紹介するのも骨が折れるし…というわけで、日ごろ何かと比較の対象として話題になる日本と韓国の人びとのフェミニズム観だけを取り出して紹介してみます。 |
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男女が仲間として助け合わない限り「平等」など勝ち取れっこない…というわけですが、日本人・韓国人よりも「全体平均」の方がこの意識は強く、一般的に言ってこの意識は男性(61%)よりも女性(68%)の方が強いようであります。 |
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男女平等の実現のために「自分にもできること」がある、というのは5人に3人が信じている感覚です。 |
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世界全体では半数以上の人間が「自分の目の黒いうちに男女平等社会が実現する」と思っているけれど、日本人と韓国人はかなり悲観的なようですね。 |
4
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このテーマで最高点をとったのはインドネシア(80%)、次いで中国とタイ(両方とも79%)というわけで、アジアの3国がやたらと自信満々なのでありますね。それにしても日本(下から2番目)は低いですね。一番下はポルトガル(17%)だった。 |
5
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ほぼ半数(54%)が「男に期待しすぎるな」と言っている(たぶんその殆どが男なのでしょうね)。このように感じている男のトップはブラジル人で77%がそのように感じている。 |
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女性差別どころかむしろ男に対する偏見が強くなっていることが問題だ…と感じている人間が半数はいるのですね。このように感じているのは男(55%)に多いのは自然だと思うけれど、実際には女性も4割を超える人が「男に対する行き過ぎた偏見」を感じているのだとか。 |
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自分のことをフェミニストだと思っている日本人は、たったの13%、32カ国中の32位です。韓国もビリから3番目だから決して高いとは言えない。一番高いのはインドで63%がそのように考えている。では「自分がフェミニストだなんて、とんでもない」と考えている人間が一番多いのは?韓国(68%)です。日本人の場合「とんでもない」は韓国に次ぐ第2位で59%がそのように考えている。 |
8
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世界的に見ても、ほぼ7割(68%)の人びとが自国における不平等の存在を認めている。女性が72%で、男性が63%となっている。 |
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このアンケートは英文では "I am scared to speak out and advocate the equal rights
of women because of what might happen to me" となっている。「何をされるか…」は "what
might happen to me" のむささび訳です。 |
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▼「男女平等など叫ぼうものなら世間さまからの仕返しが怖い」と思う人はざっと5人に二人(37%)いる。これは男も女も同じだそうですね。インドの場合は65%がそのように感じており、世界一の「世間さま恐怖国」です。英国やドイツ(両方とも29%)も結構面倒な国なんですね。 |
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4)再掲載:イラク戦争
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今年(2023年)は、あのイラク戦争が始まってからちょうど20年目にあたります。イラク戦争とは(ウィキペディアをコピペさせてもらうと)アメリカが主体となり、2003年3月20日から英国・豪州にポーランドなどが加わった「有志連合軍」によって、サダム・フセインが率いるバアス党政権下のイラクへ侵攻したことで始まった軍事介入である、と。
むささびジャーナルの第1号が出たのが2003年2月23日のことで、イラク戦争が始まるほぼちょうど1カ月前のことだった。第1号にはアメリカが進めるイラク戦争に英国も参加すべきかどうかをめぐってBBC主催の視聴者参加対話集会におけるブレア首相(当時)の演説などが細かく紹介されています。が、今回「再掲載」として紹介するのは、3月23日に発行された「第3号」に掲載された『この戦争は「国益」に合わない』という記事です。
書いたのはジャーナリストのアンソニー・サンプソン(1926~2004)、掲載されたのは2003年2月4日付のGuardianだった。サンプソンは、むささびが最も尊敬する英国のジャーナリストで、彼が書いた "Anatomy of Britain"
という本は当時も今も英国を知るための入門書の最高傑作と言われているし、世界の石油資本の動向をレポートする "Seven Sisters"
も有名だった。 |
この戦争は国益に合わない
アンソニー・サンプソン
<むささびジャーナル第3号>
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私(サンプソン)がイラクに関心を持つのは自分が石油企業と中東の石油の歴史についての本を書いたことがあるからだ。私の考えでは、ジョージ・ブッシュの政策もブレアの政策も中東やイラクの安全保障という利益にかなっていないし、石油資源確保という利益にもかなっていない。
この戦争は石油企業の戦争ではないし、多くの石油企業が支持できるような戦争でもない。その理由はこの戦争がかなりの長期間にわたってこの地域に不安定をもたらすものであるからだ。この戦争は1950年代のスエズ危機の時代に時計を逆戻りさせることにもなる。その当時、イスラエルの助けを借りた英国がエジプトに侵攻のだが、英国にしてみれば、それがこの地域により大きな安定を生み出し、それが自国の利益にもかなうものであると考えたのである。 |
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が、実際には逆効果で、一連のアラブ・ナショナリズムに火をつけ、ひいては英国の利益、特に石油に絡んだ利益に多大な損害を与えることになってしまったのである。 もし米国と英国がイラクを攻撃してサダム・フセインを追放したとしても、その後に残るのは大きな混乱と不安定である。が、何と言ってもこの戦争がもたらす本当の危険性はイラクが国として存在しなくなるということにある。そうなった後にはさまざまに異なる部族間の対立と抗争が始まる。それをコントロールすることは西側の外国にできるような事柄ではないのだ。また外国人が駐屯することのコストと危険性は今我々が想像するよりもはるかに高くなるはずである。
イラクを攻撃することが西側の利益と安全にとって必要であるとする論理的な根拠は何も示されていない。国際テロがサダム・フセインの影響であり、資金的にも人的にも繋がっていることを示すサインは何もない。アメリカがイラク攻撃は必要である感じる理由は普通のアメリカ市民には関係がない。イスラエルの利益の方が大いに関係があるだろう。イスラエルはアメリカよりもはるかに大きくイラクの脅威を受けているし、イラクが攻撃されることを望む理由もある。 |
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ブレアがブッシュの抑止力になってきたということについて、私は疑わしいと思っている。確かにいっときはブッシュに対して国連ルートに沿うように説得して影響を与えたことはあるかもしれないが、ブッシュはそのルートに沿うということを約束(コミット)したという気配はない。ブレアはむしろアメリカと英国だけの戦争(国連の支持を得ていない戦争)を行うための道筋を用意したようにも見えるではないか。それは道徳的に誤りであるが、英国の利益にも反してと私は信じている。英国は確固として国連にコミットしていかなければならないのだ。 |
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▼2023年3月21日付のニューヨーク・タイムズのサイトを見ていたらブレット・スティーブンズ(Bret Stephens)というコラムニストが
"20 Years On, I Don’t Regret Supporting the Iraq War" という記事を載せていました。彼はあの時も今もアメリカ軍のイラク爆撃を支持しているわけですが、その理由はフセインが大量破壊兵器(WMD)を隠し持っているということではない。自他ともに認める「保守派」のジャーナリストである彼は「フセインのような危険な独裁者を追放することは「中東のみならず世界にとっていいことに決まっている:Iraq,
the Middle East and the world are better off for having gotten rid of a
dangerous tyrant」と言っている。 |
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5)どうでも英和辞書
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A-Zの総合索引はこちら |
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daylight saving time:夏時間(日光節約時間) |
むささびが子どもだったころには日本にもあった「サマータイム」。毎年3月の第2日曜から11月の第1日曜までの期間、日の出時間を1時間早めて生活すること。その前日まで「午前9時」とされていたものが「夏時間」の期間中は「午前8時」ということになる。サマータイムの主なる目的は節電と省エネ。昼間の時間が1時間長くなるので、その分電気ではなく自然の太陽の光を使って生活でき、電力の消費を1時間分減らすことができる。また、活動できる時間が1時間長くなることによる経済効果も期待できるというわけ。 |
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が、世論調査機関のYouGovが調査した結果によると、ヨーロッパ諸国では評判が悪く、「いっそ廃止したら?」という声もかなり高くなっている。特にヨーロッパも北部に位置する国の人ほどサマータイムは嫌いらしい。
まだどの国も現在のシステムを変更するとは言っていないけれど、もし現在の「冬時間(日の出が早い)」と「夏時間(日の入りが遅い)」のどちらかを選ぶとしたらどちらを選ぶか?という問いに対しては、「冬時間を選ぶ」としたのは、スウェーデン人だけ。あとはどの国の人も「夏時間」の方を選んでいるのだそうです。 |
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6)むささびの鳴き声
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▼2002年、駐日英国大使館の主催で、「日英グリーン同盟」という植樹活動が行われました。その年が、かつて日本と英国の間で結ばれた「日英同盟」(1902年)という友好同盟の締結100年目にあたるので、これを記念する行事をやろうというわけで、英国生まれの木を日本に植えるというアイデアだった。むささびが提案したものだったので、英国からの苗木の取り寄せから植樹場所の募集・選定まですべてを任されてしまったのでありますよ。
▼結論から言うと、2002年の1年間で、ざっと200本のイングリッシュ・オーク(ならの一種)の苗木が、日本全国198か所の町や村に植えられた。植樹先の詳細はここをクリックすると出ています。植えられた苗木は高さ1メートル弱、英国から取り寄せた正真正銘の「英国生まれ」だった。植樹先を決める過程でどうしても忘れられない電話の会話があった。大阪のある会社経営者からのもので、グリーン同盟のことを聞いて「自分も一本植えたい」と言う。英国商品の輸入販売をしている会社の社長さんのようだった。
- 「で、どこに植えるのですか?」と私。
「あたしが昔通った小学校だんね」
「その小学校が何か英国と関係でも?」
「ありまへん、何も。ただグリーン同盟は日英同盟100周年記念事業ですな。その小学校も来年(2002年)で創立100周年なんですわ」
「はぁ・・・」
「あきまへんか?あたしも今年で60になります。今まで商売・商売ばかり考えてきたんですわ」
「ええ・・・」
「ここらで何か世の中のためにええことをしたいと思うんですわ」
「なるほど・・・とにかくこちらで検討させてください。それからお返事を差し上げます」
▼というわけで電話を切ったのであるけれど、私としては、ここだけは植えて貰いたいと心に決めてしまっていた。「世の中のためにええことしたい」の一言に参ってしまったわけ。もちろん私の一存で決めるわけにはいかない。大使館内の了解を取り付ける必要があった。その人が「ええことしたい」というだけでは理由としては弱すぎる。私が挙げた理由は「校庭に植えるのは環境教育活動でもある」というもので、スンナリと受け入れられてしまった。 で、2002年2月、この小学校の創立100周年記念行事の一環としてイングリッシュオークの植樹式が行われた。
▼「世の中のためにええことをしたい」と言っていたあの大阪のビジネスマンも、あの日に植えたオークのことなど忘れてしまっているかもしれない。しかし彼が忘れようが憶えていようが、あの小さなオークは、あの小学校に植えられて子供たちと毎日を過ごしている。大きく育つのか、途中で枯れてしまうのか、誰にも分からない。順調に育っていれば、今ごろは背丈が7~8メートルくらいになり、大きな枝を広げて夏には涼しい木蔭を作っているはずです。「ええことしたい」と言ったビジネスマンも、彼の言葉に動かされてしまった私も80才を過ぎている。
▼現在のむささびの夢は、そのビジネスマンと二人で、その小学校へ行って立派に育ったオークの木を眺めることではあるけれど、これには越えなければならないハードルが二つある。一つはオークと共にその小学校も統廃合されることもなく、生き残っていなければならないということ。そしてもう一つには、二人合わせて160才を超える老人がその小学校へ行っても「あんたら、なんやね」と校門のあたりで追い返されてしまうかもしれないということがある。二人とも言葉もまともに喋れずに、ただ「アー、アー」とか言いながらしわくちゃな手で構内のオークを指さすしか能がないかもしれない。「あの木は我々が植えたんです・・・」と言いたいのであるけれど、歯は抜けているし、ろれつも回らない。結局守衛に追い返されて・・・こちらのハードルは小学校の統廃合などよりも、もっと高い。
▼その小学校は(むささびが持っている記録によると)「大阪市立西九条小学校」という名前だったのですが、昨日この小学校のホームページを調べても「日英グリーン同盟」は「見当たりません」とのことだった。だらだらと失礼しました!! |
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