ネットを見ていたらこの写真に行き当たりました。"Natalie Rak" というポーランドのストリートアーティストの作品だそうです。ポーランドにはこの種の壁画が描かれたアパートが多いのだそうですね。それにしても、これはお見事です。 |
目次
1)スライドショー:「カブール・ファッション」の最先端
2)嫌われる?英国からの若い客
3)イスラム諸国民の対米感覚
4)再掲載:オークの細道
5)どうでも英和辞書
6)むささびの鳴き声
7)俳句
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1)スライドショー: 「カブール・ファッション」の最先端
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Yahoo!Sportsというサイトにちょっと変わった写真集が掲載されています。"Kabul's mannequins"(カブールのマネキンたち)というタイトルで、アフガニスタンの首都・カブールにあるファッション・ショップを飾っているマネキンたちの様子を写したもので、AP通信のエブラヒム・ノルージ(EBRAHIM
NOROOZI)というカメラマンの作品集です。
ノルージ氏によると、カブールには「ライシー・マリアム街:Lycee Maryam Street」というエリアがあって、東京の原宿のようにファッション・ショップのような店が集中しており、これらのマネキンもそれらの店先を飾っているものなのだそうです。2021年にタリバンが実権を握って以来、女性が顔を表に見せることは厳重に禁止されており、ファッションショップのマネキンは首から上を削り取った顔なし状態にすることを命令された。これにはショップ経営者たちも大反発、というわけで、現在のようなやり方で(今のところは)落ち着いているのだそうです。ノルージ氏によると、これらのマネキンを見ていると、経営者たちの必死の抵抗を感じることができる、のだそうです。 |
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2)嫌われる?英国からの若い客
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3月30日付のBBCのサイトに次のような見出しの記事が出ていました。
- Amsterdam launches stay away ad campaign targeting young British men アムステルダム(オランダの首都)が英国の若い男たちを対象に「来ないでくれ」というキャンペーンを始めた
記事のイントロは
- Amsterdam has warned rowdy British sex and drug tourists to "stay
away".
となっている。"rowdy" は "noisy and possibly violent"(うるさくて乱暴)という意味だから、このイントロによると、「セックスと麻薬を求めて英国からやって来る若い観光客はバカ騒ぎと喧嘩好きばかり、お願いだからアムステルダムには来ないで・・・」と。昔はこのような英国人のことを「フーリガン」(hooligan)と呼んで嫌っており、最近聞かれなくなったなぁと思っていたのに。 |
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このキャンペーンの中心になっているのは、アムステルダム市議会。アムステルダムはヨーロッパ一の「リベラルな町」という評判があり、そのこと自体は悪くないけれど、キャンペーン用のビデオに出てくるのは町中で酔っぱらって大騒ぎ、警察に捕まって手錠をはめられているような若者の姿が多い。しかもその大半が英国からやって来た18~35才の男たちである、と。
英国ならどこから来てもアムステルダムへは往復50ポンド(7000~8000円)もあれば充分なのだそうです。英国にベースを置く旅行会社によっては、「アムステルダムでオトコの週末を」(stag weekends in Amsterdam)などという旅行を宣伝したりするところもある。「飲み放題の運河下り:canal boat cruises with unlimited booze」「ステーキとストリップを同時に楽しむ:"steak and strip" nights」「歓楽街のパブめぐり:red light district pub crawls」というわけです。お陰で地元のオランダ人が眼にするのは、酔っ払った英国人観光客が立小便をしたり、運河に向かって吐いたり、町中を裸で歩いたする姿ということになる。
これは今に始まったことではなく、10年ほど前に当時のアムステルダム市長がロンドン市長(ボリス・ジョンソン)を自分の町に招待して英国人の振る舞いをその目で見物させたことがある。当時のジョンソンに言わせると、英国人が酔っ払ってほっつき歩いているアムステルダムは「安っぽい町:sleazy town」だった。 |
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現在のキャンペーンについては、オランダ人の中にも「対象とされた英国人観光客にとってアンフェアだ」という人ももちろんいる。アムステルダムには、他では考えられないような歓楽施設がある。例えばオランダでは厳重な規則さえ守れば、喫茶店(coffee shop)で大麻を売ることが許されている(そのような店ではアルコールの販売は禁止されているし、未成年への大麻販売も禁止されている)。
アムステルダムは世界でも外国人の訪問客が多い町として知られている。年間約2000万の外国人がやって来る。そのうち英国人は約100万。この町の人口は88万3000人だから、毎年英国からやって来る英国人の方が多い。アムステルダムの中心部では、いっそのことセックス関連の商売そのものを全面的に非合法にしようという動きもあったけれど、現在ではそれよりも余りにも露骨なセックス広告を禁止、それを「エロ・ゾーン:erotic zone」と称するエリアでのみ許す方向に変更しようとする動きもある。 |
BBCはアムステルダムで暮らすオランダ人の言葉として「英国人」や「若い人たち」が悪いのではなくて、「その種の観光客の数が多すぎる」というわけで「まるでディズニーランドか動物園で暮らしているような気分だ:It feels like we're living in Disneyland or a zoo」という人も。ソフィアン・ムバルキ(Sofyan Mbarki)副市長は「観光客は歓迎だが、トラブルだけは避けて欲しい:Visitors will remain welcome but not if they misbehave and cause nuisance」と言っている。あまり歓迎のコメント風ではない。
市当局が取り組んでいる「反観光客」キャンペーンについては、これを疑問視するコメントがSNSで伝えられている。例えば
- They want to make money with families and museums but they know it's weed
and red light that keep the city running. 市当局としては普通の市民や博物館への訪問客によって財政を賄いたいのでしょうが、実際に市の財政を賄っているのは「麻薬:weed」と「赤いネオン:red
light」であるということなのです。
というわけです。 |
外国からの訪問客が多い都市トップ10 (2017年)
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3)イスラム諸国民の対米感覚
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アメリカの世論調査機関、ギャラップ(GALLUP)の4月7日付のサイトが、中東のイスラム教国、13カ国における人びとの対米感覚について行った調査結果を報告しています。いわゆる「イラク戦争」20年目の今年、あの戦争の先頭に立って独裁者・サダム・フセインと戦ったアメリカについて、中東の人びと、特にイスラム教が主流を占める国の人たちが何を感じているのかを明らかにしようとする試みです。
民主主義の普及
あの戦争でアメリカが中東において民主主義制度の普及を真剣に望んでいたと考える人は2022年のイラクでは4人に一人、アフガニスタンではたったの14%だそうです。チュニジア、イラン、パレスチナ解放区などになると、これが10%以下にさがってしまう。 |
民主主義への取り組み
アメリカはこのエリアにおいて民主主義の制度を確立することに真剣だ
The U.S. is serious about encouraging the establishment of democratic systems in this region.
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自己決定権の普及は?
民主主義の普及についてのアメリカの意図は疑いの目で見られているわけですが、自分たちの国の将来は自分たちで決めるという「自己決定:self-determination」の権利についても、アメリカ人はイスラムの人間の権利については真剣に考えていない、と。 |
自己決定権
アメリカはこのエリアにおける現地の人びとの自己決定権を尊重している
The U.S. will allow people in this region to fashion their own political future.
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アメリカに対するエジプト人の見方が否定的なものが多い最大の理由は、イラクやサウジアラビアからの米軍の撤退がアメリカ側によって真剣に考えられていないことにある。これらの否定的な対米観のもとになっているのは、アメリカ自体がこれらの国々の将来について真剣に考えていないという見方です。
経済政策
ギャラップの調査によると、13カ国中11カ国のイスラム教国の人びとは、自国の経済開発についてもアメリカが真剣に考えていない、と思っている。例外はクウェート人とヨルダン人なのだとか。かつてはアメリカによる経済援助の促進が対米観の進展に繋がったけれど、今ではそれも積極的には見えない。 |
経済開発
アメリカはこのエリアの人間の経済的な発展を真剣に望んでいる
The U.S. is serious about improving the economic lot of people in this region.
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▼イスラム教の「現場」まで行くと、アメリカ民主主義(キリスト教とは切っても切り離せない)も弱いのかもしれないけれど、Pew Researchによる別の調査によると、アメリカ国内におイスラム教徒の数は2007年の時点で235万人だったものが2017年には345万に増えている。出生率の高さが一つの理由なのですが、2050年のアメリカではイスラム教徒の人口はアメリカの総人口の2.1%、教徒数は800万を超えるものとされているのだそうです。 |
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4)再掲載:オークの細道
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前号(むささびの鳴き声)に続いて2002年に行われた「日英グリーン同盟」という企画に関係する話をさせてください。日本全国約200ヶ所の町や村に、背丈1メートル弱という英国生まれのオーク(日本でいうナラ)の苗木が植えられた。オークを植えた理由もさまざまであったけれど、植え方もいろいろだった。どことなく可笑しいのは、国会議員や県知事、市長らの「偉い人たち」であれ、幼稚園の子供であれ、スコップでオークの根元に軽く土をかけるという全く同じことをやり、土をかける瞬間は何か非常にいいことをしているような気分になったのではないかということ。式が終わるとオークのことなどけろっと忘れてしまうとしても、です。
この植樹企画を終えると、むささびも英国大使館を退職したわけですが、辞めてからも、2002年に植えられた小さなオークのことが忘れられずに思いついたのが「オークの細道」という、ちょっとふざけた名前の企画だった。当り前のことであるけれど、むささびは面白いことが好きです。「面白い」にも二つある。「可笑しい」という意味と「興味深い」という意味ですが、むささびは両方とも好きであるわけ。
面白いことを嫌いな人間などいないけれど、むささびの場合、自分が面白いと思うことは、他人もまた面白いと思うに違いないと思い込んでしまう傾向がある。そうした傾向も私に限ったことではないのかもしれないが、他人よりも強いことはほぼ間違いない。それが故の失敗もあるけれど、いいこともある。 |
オークの細道
「世の中ひとりでない」ことをひとりで確かめる
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主役はオークと中学生
私が他の人も面白いと思うに違いないと信じて疑わない「オークの細道」計画は、イングリッシュオークが植わっている町に住んでいる中学生が、他の町のオークを訪れ、その前で写真を撮ってくるというものである。たったそれだけのことであるが、条件が一つだけある。それは近くであれ、遠くであれ違う町へ行くのは「ひとり」でなければならないということである。何故参加者が「中学生」なのか、何故「ひとり旅」なのか・・・。
「中学生」にこだわるのは、小学生では遠くへひとりで旅行するのは無理だし、高校生では年齢が高いし、私の思い込みによると可愛げがない。大学生はもっと可愛げがないし、車で行ったりすることもある(私としては公共の乗り物を使うことにもこだわっているのである)。と、いろいろ理由は挙げることができるけれど、実はそのどれもが大した理由ではない。自分自身が中学生の頃を思い出してみると、あの頃が最もいろいろなことに「目覚める」時期であったし、苦しいこともあったにせよ、楽しいことも大いにあった時代であったような気がするということである。いずれにしても大した理由ではない。 |
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ひとりになろう
しかし「ひとりで行く」ということは極めて大切なポイントであると思っている。ひとりで電車に乗り、知らない町の駅で降り、オークのある場所を探し・・・という作業を「ひとり」でやる。人間というものは、生まれながらにして、家庭・学校・会社・隣近所・クラブ活動などなど、必ず何らかのグループに所属して生活するものである。それに比べると「ひとりになる」という行為は、意識的な行為であって「わざとやる」ものなのである。そうすることによってグループで活動していては見えて来ない、いろいろなことが見えてきたりするものである。
これは極めて大切なことである。見えてくる「いろいろなこと」には自分自身も含まれることは言うまでもない。ひとりで電車に乗って窓から景色を見ていると、時として景色を見ている「自分」を見ているという感覚を経験したりする。それから「ひとり」ならではの不安や寂しさも経験するだろう。いずれにしてもたまには「ひとり時間」というのも経験した方がいいに決まっている。 |
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私の自宅の近くに中学校がある。本当に不可解なのは学校が休みのはずの週末まで、野球やテニスやブラスバンドなどの「部」のために学校に来ている中学生が沢山いる。彼らには、ひとりでポツンとしている時間というのはないのだろうか。何をするでもなく、ただボーッとしている時間である。まさかとは思うけれど、他人と一緒にいなければ不安というような精神状態にあるとすると本当に事態は深刻である。
ただちょっとおかしいのは、彼らが「ひとり」でいることが非常に少ない(と私には見える)にもかかわらず、教育の現場では「個性尊重」とか「創造性の育成」などというスローガンが聞えるということである。個性とか創造性というものは「ひとり」であることが絶対的な条件のはずである。やることなすことすべてに矛盾・混乱している。私はというと「個性」だの「創造性」だのという言葉は余り好きではない。この種のことは言葉に出して語るようなものではなくて、そこはかとなく「にじみ出る」という類のものだと考えているのである。 |
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世の中ひとりではない
というわけで、オークの細道はひとりに限るのである。が、私が密かに期待しているのは、ひとりで旅をする中学生が全く見知らぬところで他人と接触をするということなのである。「接触」にもいろいろある。ただ単に道を聞くだけということもあるし、オークのあるところまで案内してくれる場合もあるだろう。ひょっとするとお茶のいっぱいもご馳走してくれるかもしれない・・・。
オークの細道について私が「絶対面白い」と思い込んでいる本当の理由はここにある。即ちひとりでありながら他者と接する経験をするという部分なのである。「世の中、ひとりではない」ということを「ひとりで」実感するということなのである。 |
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「オークの細道」は私の「思いつき」であって、いま流行りのNPOのような組織活動ではない。会費なし・会則なし・会報なし・何にもなし。それでもこのアイデアを面白がって、それまで行ったこともない町へ行き、会ったこともない人たちと時を過ごすという経験をした中学生が(私の知る限りでは)一人だけいる。東京・板橋に住む正真正銘の中学生で、私の知り合いの息子である。自分が暮しているコミュニティにオークが植わっているが、彼が見に行ったのは鹿児島県指宿市のオークだった。「青春18」という格安切符を使った2日にわたる列車の旅であった。
「活動」ではなく「体験」
オークの細道の話を私から聞いた彼の父親は「可愛い子には旅をさせよと言いますから・・・」と今どき珍しいクラシックな格言をもって息子を送り出した。さらに有難いのは、この中学生を指宿で迎えてくれる大人たちがいたということである。市内の案内はもちろんのこと、どうやら「ホームステイ」までさせてくれたようなのである。私の願いは「オークの細道」が、旅行をする中学生にとってのみならず、彼を迎える大人たちにとっても「面白い体験」となってくれることである。そして将来は指宿の中学生が東京・板橋を訪れる(もちろんひとりで)かもしれない。 |
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オークの細道は「活動」ではなく個人的な「体験」にすぎない。しかしそこから何かが生まれるかも知れないし、そこから生まれる「交流」は「ひとり」が主人公だけに強くて長続きのするものになる可能性もないではない。またこれは「日英友好」というスローガンのもとに、2002年にあちこちで生まれた「イングリッシュオークのある町」をつなげるもので、英国とは直接関係がない。しかし理由が何であれ、遠くの町からわざわざ自分を見に来てくれる旅人がいるとすれば、はるばる英国から連れられてきたイングリッシュオークも悪い気はしないはずだ。日英グリーン同盟のオークは一ヶ所に一本しか植わっていない。彼(オークのこと)もまた「ひとり」なのだ。 |
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▼前号(524号)の「むささびの鳴き声」の中で、「日英グリーン同盟」に関連して、その頃に60才を迎えた大阪のビジネスマンが、創立100周年を迎える自分の母校(小学校)にグリーン同盟のオークの苗木を植えたいという希望していた話をしました。最終的に彼の母校にオークの苗木は贈られたのですが、現在のその学校のホームページには、あの植樹のことは触れられていなかった。
▼が、後日、大阪在住のむささびの友人(ジャーナリスト)が学校に連絡をしたところ、何と20年前の植樹式そのものに参加した教師と会うことができたというのです。その教師は、もちろん植樹式のことはよく憶えていたそうです。で、むささびの友人が2023年現在のオークの姿を写真(右)に撮って送ってくれました。樹木が2本写っていますが、手前がグリーン同盟のオークのようです。この様子では、相当丁寧に手入れされて20年を過ごしてきたのではないか?と想像します。このオークを見つけてくれたむささびの友人、親切に歓迎してくれた先生(教頭先生)には心からお礼を言いたい。こうなるのと気になるのは、20年前に英国大使館に電話をしてきた、あのビジネスマンですが、こればっかりは記録に残っていないのです。この小学校(西九条小学校)が此花区というところにあり、彼がそこへ通ったということは、あのビジネスマンも「此花区」というところの住民だったのでは?あなた、知りませんか?! |
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5)どうでも英和辞書
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pitch-clock:ピッチ・クロック |
コロナのせいもあって、むささびは最近でこそプロ野球見物に出かけることはなくなったけれど、テレビ中継は見ることもあり、野球のことなら何でも知っていると思っておりました。そのむささびの目の前に登場したのが
"pitch clock" という言葉だった。"pitch"が「投球」、"clock"が「時計・時間」だから、およその意味は察しがつく。要するに野球というゲームで使われる動作に要する時間ということ、だよね?
野球は9人でやるスポーツではあるけれど、実際には投手・捕手・打者の3者の動きが焦点となる。このうち「捕手」というのは基本的に投手から投げられたボールを受け取るのが仕事だから、仕事に伴う動作を管理することはできない。投手と打者は違う。彼らなりに動作を早くしたり遅くしたりすることによって試合時間を長くしたり短くしたりすることができる。
で "pitch-clock" なんですが、「バスターエンドラン」という専門サイトによると、投手と打者に対して、それぞれの動作のために使える時間を決めておき、それよりも遅かった(長い時間を要した)場合、審判員が投手には「ボール」を、打者には「ストライク」を宣告する権利を有する…。投手に許される制限時間は、ボールを持ってから投球まで、走者なしの場合は15秒、走者ありの場合は20秒であり、これを超えて未だ投球しない場合は自動的に「ボール」を宣告される。打者の場合は、投球に備える時間制限が「残り8秒になるまでに」打撃体制に入らなければ「ストライク」を宣告される。つまり走者なしの場合は7秒間、走者アリの場合は12秒間、打撃体制に入らずにウロウロしていることが許される、と。
これはメジャーリーグ(MLB)が今年から採用することになったルールらしいのですが、プレーヤーにはあまり評判がよくない。そりゃそうでしょう、このルールそのものがMLBの選手ではなくて経営者たちの都合を考えたものなのだから。経営者にしてみると、極力ムダな時間を省いた試合にしたい、と。ちなみにアメリカにおける「4大プロスポーツ」の平均試合時間は下記のとおりで、野球が最も時間がかかるスポーツということになっている。
- 野球:約3時間
アメリカンフットボール:約2時間半
バスケットボール:約2時間
アイスホッケー :約2時間半
ここをクリックすると "pitch-clock" の実物をみることができる。試合時間を短縮したい気持ちは分かるけれど、そもそも野球とサッカーは異なるスポーツなんだから、無理やり短くすると却って興ざめしてしまうということもあるよね。 |
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6)むささびの鳴き声
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▼朝日新聞の『「65歳から地下鉄無料」は見直すべき?』という記事によると、韓国では65才以上の「高齢者」は地下鉄にタダで乗れるのだそうですね。この制度はほぼ40年前、1984年から行われているのだとか。知りませんでした。面白いのは、この制度を利用して、高齢者による宅配サービスがビジネスになっているということ。「シルバークイック」という宅配企業では70才以上の配達員が30人ほど雇われて、タダで乗れる地下鉄を使った仕事をしている。
▼朝日新聞の記事によると、80才になるある男性はこの仕事で週に4~5日働いて月に40万~50万ウォン(4万~5万円)程度の収入になる。ネット情報によると、韓国における中小企業の労働者の平均月収は約26万円だそうです。だとすると、80才の地下鉄宅配労働も悪いものではない、かな?ただ、高齢者は地下鉄タダという制度が始まった頃の韓国の高齢化率(65才以上が人口に占める割合)は4%ほどだったけれど、いまではそれが「20%に迫りつつある」し「68歳ほどだった平均寿命は83歳を超えた」のだとか。 |
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▼話は全く変わるけれど、ビッグマック指数については、これまでにも何度か紹介したことがある。現在、マクドナルドのハンバーガーショップは世界中の118カ国に約3万店あるのだそうですが、ビッグマックの値段が一番の高い国はどこだか知っていますか?答えはスイスで、ドル換算で7.26ドルだそうです。一番安いのはベネズエラで1.76ドル。日本は3.15ドル、韓国は3.97ドル、アメリカは?5.15ドルだそうです。日本の場合、円で表すとビッグマック1個の値段は450円。現在のドル円の交換レートは1ドル=132.14 円。日本におけるビッグマックのドル価格(3.15ドル)は誰が決めたのか知らないけれど、交換レートをそのまま当てはめると、ビッグマック1個の値段は416.241円(132.14 円X3.15ドル)ということになる。「450円」というのは少しだけ高いってこと…かな?
▼埼玉県飯能市の桜もかなり散ってしまいました。とにかく広場らしき場所というと、印鑑で追いしたように桜が植わっている姿を見ると、これらを植えた人間(市役所の人たち)の心理がそのまま表れている気がしないでもない。変わったことはしたくない、という、あれ。お元気で。 |
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