目次
1)スライドショー:ローマ法王の無事を祈って
2)JDバンスって何者?
3)欧州人が見るトランプとプーチン
4)再掲載:東日本大震災を振り返る
5)どうでも英和辞書
6)むささびの鳴き声
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1)スライドショー: ローマ法王の無事を祈って
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2月28日付のBBCのサイトに
- Pope Francis remains in a critical condition, the Vatican has said in a
medical update, with respiratory and kidney problems. 現在のローマ教皇が呼吸器および腎臓関連の病で入院しており、危機的な状態にある、とバチカン当局が伝えている。
という見出しの記事が掲載されており、記事と一緒に世界中のカソリック教徒が教皇の無事を祈っている写真が掲載されています。むささびもこれらの写真を拝借して教皇・フランシスコが無事であることを祈ることにしました。
現在のフランシスコは第266代ローマ教皇。生まれはアルゼンチンのブエノスアイレスで、誕生日は1936年12月17日 (年齢 88歳)です。 |
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2)JDバンスって、何者?
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2月28日のホワイトハウスにおけるウクライナのゼレンスキー大統領とトランプ米大統領の「会談」は、もっぱら二人の大統領による「怒鳴り合い」がメディア報道の中心になっているけれど、BBCのサイトに掲載された記事の一つは
- Vance took the lead attacking Zelensky. Why? ゼレンスキー大統領に対する攻撃をリードしたのは(トランプではなくて)バンス副大統領だった。何故そうだったのか?
となっている。記事を書いたのは国際問題担当のジェームズ・ランデール(James Landale)という記者だった。彼に言わせると、アメリカ政府による外交活動において、副大統領の仕事は大統領の召使いのようなものなのに、バンスの態度は、それまでの「副大統領」とは大違いだった。 |
ゼレンスキーとトランプの会談は、最初のうちは当たり障りのない(cordial)態度で言葉を交わしているように見えたけれど、バンスがウクライナとロシアの戦争を「外交的に」解決することを望んでいるというニュアンスの発言をした際に反論したのがゼレンスキー大統領だった。
- ゼレンスキー:JDさん、外交的解決というのはどのような解決のことを言っているのかね?What kind of diplomacy, JD, you are speaking about?
この戦争について、これまでアメリカとロシアがウクライナを抜きにして話し合うことに批判的だったゼレンスキーにしてみれば当然の発言だった。これに対してバンス氏は「もちろん貴方のお国を破壊から守るような外交ですよ:I'm talking about the kind of diplomacy that's going to end the destruction of your country」と言いながら次のような言葉を続けてしまった。
- バンス副大統領:失礼ですが、大統領、ここはアメリカの大統領の執務室ですよ。このような場所でアメリカのメディアを前にして言い争いを演じるというのは失礼ですよ。Mr President, with respect, I think it's disrespectful for you to come into the Oval Office to try to litigate this in front of the American media.
要するに「あんたは振る舞い方が分かっていない人間なのだ」と言っているのと同じです。
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▼この歴史的な出来事?がホワイトハウスの大統領執務室でおこなわれていた際に現場にいた主人公3人の年齢は…
- ドナルド・トランプ:1946年6月14日 生まれ(78歳)
- V・ゼレンスキー:1978年1月25日 生まれ(47歳)
- JDバンス:1984年8月2日生まれ (40歳)
▼もちろん会場にはホワイトハウス関係者やメディア関係者などがわんさかいたのですが…。ネット情報ですが、ホワイトハウスにおける記者会見に参加する記者数はざっと120人だそうです。 |
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3)欧州人が見るプーチンとトランプ
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世論調査機関のYouGovによる最近のアンケート調査によるとヨーロッパにおけるトランプの評判は全く芳しくない…YouGovの担当官であるマシュー・スミス氏は言っている。
- People in the five largest European nations see the US president as a threat to peace and security on the continent 欧州の主要5カ国ではアメリカの大統領が欧州大陸の平和と安全にとって脅威となっている
ここでいう「主要5カ国」とは英独仏伊とスペインのことです。
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ロシアによるウクライナ侵攻が始まってから3年、クリミア紛争が始まってから11年が経つ。これらの紛争を眼にすればヨーロッパ人たちがプーチンという指導者をこのように見なすのもやむを得ない部分がある。イタリア人の74%、英国人の89%がそのような見方をしている。
ロシアという国の指導者がそのような眼で見られることは珍しいことではないかもしれないが、アメリカの現役の大統領が似たような眼で見られることはこれまでにはなかった。が、グリーンランドの買収に動いたり、プーチンとウクライナの間に立って「平和のブローカー」のように振る舞うトランプを眼にすると多くのヨーロッパ人の見方も変わってきて当たり前というわけだ。 |
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4)再掲載:東日本大震災を振り返る
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今から14年前の2011年3月11日(金曜日)午後2時46分、あの東日本大震災が起こりました。6日後の3月17日、英紙 The Times のサイトに東京特派員のRichard
Lloyd Parryが仙台からレポートを書いています。この大震災に直面した人たちの様子を伝えるもので、次のようなイントロがついていました。
- If the worst happens, this resilient nation’s response will set an example
to the world 最悪の事態が起こったとしても、この粘り強い国の対応は世界の模範となるであろう
非常に長い記事であり、全文などとても転載できっこないけれど、日本の読者の眼に一切触れることなく終わるのも口惜しいというわけで、むささびの能力が許す範囲においてのみ紹介することにしました。ここをクリックすると出ています。で、今回の「再掲載」は2011年3月17日に掲載したのものの一部を再びお読み頂こうとするものです。 |

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日本をノックアウト?
日本にとってのこのボディ・ブロー(大地震+津波+原発事故)はどのような効果をもたらすのだろうか?日本をノックアウトさせてしまうのだろうか?あるいは、日本人はかつて何度もそうであったように立ち向かって、団結心、目的意識、そして最も日本的なものである「敢闘精神」をもって暗黒の時代から再び蘇るのだろうか?
What, then, will be the effect of the recent body blows? Will they force
a reeling nation to its knees? Or will the Japanese react as they have
so many times and emerge from this dark hour with unity, purpose and that
most Japanese of virtues, “fighting spirit”?
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日本社会の強さ?
原子炉がオーバヒートし、がれきの下に遺体が埋もれているというときに、わずか5日間で、そのような壮大な判断を下すのは不可能なことである。しかし、原発危機について日本政府がどのようなパフォーマンスを見せようが、普通の日本人が素晴らしい成績を残したことは明らかであり、ここでもまた例外的とも言える日本社会の強さを見せつけたことも明らかなことである。それは目に見えるような形で示せるようなクオリティではない。起こっていない事柄の中に極めて明確に見ることができるようなものなのだ。
It is impossible to make such grand judgments after five days, with the reactors overheating and the bodies still lying under the sodden ruins. But whatever the performance of the government on the nuclear crisis, it is clear that ordinary Japanese people have emerged with outstanding credit and demonstrated once again the strengths of their remarkable society.
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親切心は死なず
日本的な親切も全く失われていない。仙台においては、市役所が帰るべき家がない旅行者のための避難所として開放されている。そこで私は見ず知らずの人々からお菓子をもらった。無理やり私に押しつけて行ったのだ。
Japanese hospitality is uneroded. In Sendai, the City Office was opened
up as a dormitory for homeless travellers, and I left with several packets
of biscuits pressed on me by solicitous strangers.
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5)どうでも英和辞書
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revoke:はく奪する |
トランプというと必ず話題に上るイーロン・マスク(アメリカ合衆国特別政府職員)ですが、彼は南アの生まれで、カナダとアメリカの国籍も持っているのですね。CNNによると、カナダ人の間では「カナダの国籍を取り上げるべきだ」という意見が強いのだとか。ここでいう「取り上げる」に当たるのが
"revoke" という言葉で、CNNはこの件を
- Hundreds of thousands of people have signed a petition to revoke Elon Musk's Canadian citizenship amid tensions between the Trump administration
and Canada.
と伝えています。 |
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6)むささびの鳴き声
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▼今号のいちばん最初の記事として、ローマ教皇が入院状態にあることを伝えるスライドショーを掲載しました。BBCのサイトに出ていた世界中のカソリック教徒の表情を伝える写真を使わせてもらいました。88才だから「それなりの年」ではあるのですが、この人の生まれが南米のブエノスアイレス(アルゼンチン)であることを知り、何故か意外な気がしました。「意外」と思う方の「無知」を示しているに過ぎないのですが…。
▼「新生宣教団」というプロテスタント関連の宗教組織のサイトによると、キリスト教の人口は22億人を超えているともいわれており「世界で最も信者の多い宗教」なのですね。そのサイトにはキリスト教の3大宗派として<カトリック、プロテスタント、正教会が有名>と書いてある。「正教会」という名前を出されると気になるなぁ…。
▼今井佐緒里という国際関係の研究者が『ウクライナがロシア正教を禁止する波紋。ローマ教皇の非難とロシアの西欧悪魔論』というかなり長い論文めいた記事を書いているのですが、ウクライナ戦争とロシア正教という宗教が無関係であるとは言えないと思えてくる。そのような中でトランプなどという人間がどのような役割を果たすのか!? 関係ないよね、ね?!
▼昨夜(3月8日)むささびがベッドにもぐりこんだ時には雪がシンシンと降っていたのに…今はやたらと好天の埼玉県飯能市です。 |
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