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むささびの鳴き声
002 私が英語嫌いであった理由
私が英語なるものに接したのは、中学になってからのことです。大嫌いでありました。尤も私は(自慢じゃありませんが)勉強とか授業と名の付くものには全てアレルギー体質を持っていたので、英語だけが例外的に嫌いであったということではありませんが。

で、「これはペンだ」というのを英語に直せという問題について言うと、「これは」の「これ」が
thisであリ、「ペンだ」の「ペン」がpenであろうということまでは何とかなったとします。では「これは」の「は」はナンというのか?「ペンだ」の「だ」は?…となるともうお手上げです。イヤイヤ教科書を見ると「だ」はisらしい。とくれば「これはペンだ」はThis pen is…これっきゃない!…けど何だかヘンだ。

もう一度教科書を開くと正解として
This is a penとなっていて、「英語の場合は主語・動詞・修飾語の順番で…」というようなことが書いてある。「ナンだ、ナンだ。"主語"?ナニそれ!?"修飾語"なんて聞いたことない」というわけです。英語の勉強をしているというのに、それを説明する日本語が分らないのです。

文法用語というのは何故ああも現実離れした言葉が多いのでしょうか。過去分詞・現在完了形・不定詞・三人称単数現在などなど。きっと文法というものがそもそも学問の世界の話であって日常生活とは関係がないのでこのような言葉が使われるのでしょうね。これはもちろん英語を母国語とする人たちも同じなのでしょうね。
present perfect(現在完了)だのpast particles(過去分詞)だのと言われても普通は分らないはずですね。日本語の文法用語なんてもっと分らない。

いずれにしても中学生のあの時に「"これはペンだ"は
This is a penっきゃないんだ。文句あっか!」と言い切ってくれる教師がいた方がよかったのではと思ったりします。今ごろ言っても遅いのですが。

ところで"
a"という冠詞についてですが、Oxford University Pressから出ているPractical English Usageという本は「冠詞は英文法の中でも最も難しいものの一つである。その使い方が少々間違っていても英語としての意味通じるものである。が、なるべくなら正しい使い方を覚えておく方がいいだろう」と言っております。そうなんですよね、その程度のことなのですよ、文法というのは。