英単語がひとつひとつバラバラに引き出しに入っているような状態のお母さんたちによると、英語で何かを言おうとすると、せいぜい4つか5つの単語で出来たIt is fine today. My son went to school.のような 短い文しか言えないのがイチバン情けないと感じるとのこと。 そこで、高校時代に習ったように、英語はどんなに長い文でも5つの文型から成り立っているのだということを説明し、実感してもらうためにそこそこの量の英文記事を実際に分析してもらう作業をしてもらった。いわゆる(1)SV(2)SVC(3)SVO(4)SVOO(5)SVOCというやつである。
「うー・・・ワカンナイナ・・・」「あ、、アタマが痛くなる・・・」などと言いながら、確かに余り楽しそうにはしてくれなかった。しかし、それが終わった後で今度はbookと言う単語を私が一人の人に提示して、これを使って短い文を作るように言い、次の人はその文章のどこかに何かを付け加えてもう少し長い文にしてみる、という具合に次々に付け加えて文を長くしていくという作業に挑戦してもらった。メンバーは5人、2周半ぐらい回ったところでI bought a cake and an interesting book that my daughter wanted for her birthday when I went to Maruhiro for shopping by car last Monday. So she is very happy but she is worrying about being fat. . . .!! というところまで皆で長く作れた頃には、全員明らかに楽しそうな顔に変わっていたのは嬉しい驚きだった。
お母さんたちがこれを楽しいと感じる共通のセンスを持っていてくれたことが、私にはとりわけ嬉しかった。 これがお母さんたちの英語力進歩の何かのきっかけになってくれそうな気がする。この「お母さんたちのやり直し英語」を始めて6ヶ月が過ぎた。始めたばかりの頃を思い出してみると、彼女達の進歩(上達)は私の最初の予想より遥かに大きいと言える。
いわゆる「正しい英語」が口から出るようになったとは必ずしも言えないかもしれないが、少なくとも言いたい事をとりあえず口に出そう、そしてなるべく知ってる簡単な英語で言おうとする姿勢が着実に身に付いてきた事は感じるし、とにかく楽しそうに英語をやっていることが、彼女たちの更なる上達を約束してくれている何よりの証拠だと、私は確信している。
|
|