3月12日(土)、英国の新聞・テレビのサイトはいずれも日本の地震、とくに福島原子力発電所のトラブルがトップ記事です。BBCはHuge blast at Japan nuclear plant(日本の原子力発電所で大爆発)と言っています。大爆発というのは言いすぎなのではないかと思います。The Independentは原子力安全・保安院のRyohei Shiomiという担当官のコメントとして「仮にメルトダウンがあったとしても、6マイル(10キロ)圏外にいる人には影響がない(even if there was a meltdown, it wouldn't affect people outside a six-mile radius)」というのを紹介しているのですが、「事態が悪化すれば変更する必要があるような見方だ(an assertion that might need revising if the situation deteriorates)」とも言っています。
3月11日の午後3時少し前、私は妻の美耶子と2匹のワンちゃんと一緒に埼玉県の山奥におりました。我々は屋外にいたのですが、かなり揺れました。人里離れ、樹木に囲まれて、周囲には人っ子ひとりいない静かな場所で揺らぐ地面の上に立っていることの気味悪さは文字では説明ができません。
英国の知り合いからは「無事でよかった!」というメッセージをもらったのですが「あんたのブログ(英文)で現状を知らせるべきだ」と言われて短い文章を載せました。内容がなくて、我ながら実に情けないような記事です。自然の脅威を眼の前にして、言葉もないような悲しさを感じているけれど、店舗を襲って商品を強奪するようなことは起こっていない・・・日本人はそんなことはしないという誇りを(私は)持っているということです。美しい東北の景色が失われたことは本当に悲しいけれど、日本人のdecency(まともさ)は失われっこないということです。[2011/3/13
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