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先日、ラジオで視聴者参加のディスカッション番組をやっていました。話題は憲法改正。講師に何故か関口宏という人が出ていた。どうしても出たいとの希望であったのだとか。彼の見解は「平和憲法は絶対に変えるべきではない。日本は戦争をしないという誓いを守るべきだ」とおっしゃっていました。番組をそのまま再現できないのが残念ですが、関口さん(多分私と殆ど同じ年)の意見を聴いていて虚しさのようなものを感じてしまった。というわけでむささびジャーナル61号をお届けします。メニューは下記のとおり。 @ブレアさんと北朝鮮 |
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@ブレアさんと北朝鮮 |
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むささびジャーナルも61回目ですが、これだけやると過去に何を書いたのか忘れてしまう。というわけで、第1号(2003年2月23日にお送りした第1号を見ていたら、BBCが中継したブレア首相と視聴者の対話集会のことが書いてあった。この年の2月6日に行われたもので、イラクへの攻撃の是非を巡るものだったのですが、その中で北朝鮮のことについても言及されていました。ブレア首相は次のように発言しています。 PAXMAN: All right, let's take some of these other countries. I mean, you were asked about North Korea in the Commons last week and you said we have to confront North Korea about its weapons programme. Well when someone shouted when do we stop, you said we stop when the threat to our security is properly and fully dealt with. What does that mean? BLAIR: It means that in respect of each of the countries that poses a threat with these weapons of mass destruction, we confront them and try and deal with it and you would deal with it in different ways in different countries. PAXMAN: So you are willing to attack North Korea... BLAIR: No, I'm not saying that. But what I am saying is that you cannot ignore the risk. North Korea is a country, its people are starving, that is virtually living on the export of ballistic missile technology.Their nuclear scientists are people who are working for other countries as well as North Korea and I'm simply saying to people, if you allow this stuff to proliferate, if you allow it to be traded in, and there are companies so-called supposedly respectable companies in the world trading in this stuff, the terrorists are trying to get hold of it - they will succeed at some point unless we deal with it. PAXMAN: Prime Minister, you said of Iraq that it was only the threat of force that got the UN weapons inspectors back in there, and you're not prepared to say the same about North Korea which has, as you know, thrown out inspectors. BLAIR: Well. I'm not saying that in respect of North Korea that I agree with them throwing out the inspectors. What I'm saying is you will adopt different strategies for different countries and the UN as you know will have a discussion about North Korea. MALE: The difference between Korea and Iraq is it purely based on oil, because Iraq's an oil-producing country and Korea isn't. BLAIR: No, let me just deal with the oil thing because this is one of the... we may be right or we may be wrong, I mean people have their different views about why we're doing this thing.
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日本では「クールビズ」とかいうのが流行っているらしいのですが、最近、英国のCabinet Secretary(内閣官房長官)でSir Andrew Turnbullという人が「ネクタイは要らない」と発言してちょっとした話題になっています。どのような背景で言ったことなのかは分かりませんが、これからは公務員でもネクタイはつけなくていい、という趣旨の発言であったらしいのです。 Sir Andrewのノータイ論についてTatlerという雑誌の編集長がGuardianに寄稿しています。この雑誌は、1750年創刊のどちらかというと上流階級向けのカルチャーマガジン、「つまりネクタイ階級のバイブル(bible for the tie-wearing classes)」という位置づけです。 この編集長によると、今日の英国におけるノータイ文化の兆しは「モダン大好き」のブレアさんが首相になった時点で予想できたのだそうであります。「気取らない・飾らない・庶民的」のイメージで売り出したのがブレアさんなのですから、パーティーなどにも人気タレントが「飾り気なし」風の飾り気たっぷり感じで参加したりしていました。 Tatlerの編集長によると、昔風の「ブラックタイ」パーティーの類はどんどん姿を消しているのだそうで、彼はこのような風潮を嘆いているのですが、おかしいのは彼自身はというと殆どネクタイをしめることがないのだそうです。理由は自分がネクタイをしめると「みすぼらしい(scruffy)」し、コーヒーなどをこぼして汚すと洗濯代がかかる等などの理由を挙げております。 ただその彼もネクタイというものが絶滅してしまうことには反対で、例えば結婚式や葬式などにはかならず着用して関係者への敬意のシンボルにする。「ネクタイ着用にこだわっているような人と一緒になる場合は着用すべし」というわけでWhat is important is to remember that if someone else cares about more than you about wearing a tie than you care about not wearing one, then put one onと主張しています。要するにノータイ論者とネクタイ派を並べて考えると後者の感覚を尊重すべきである、というわけです。
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ただBBCのサイトはしみじみ凄いと思います、掲載されている情報量が。最近のThe EconomistによるとBBCのサイトが余りに充実しているので新聞社にとって脅威になっているのだそうです。 BBCのサイトが始まったのは1998年ですが、BBCのサイトの中に525種類ものサイトがあるらしい。 The EconomistによるとBBCがサイトのために使っているお金は合計6600万ポンド。BBCが年間受け取る公的な資金は28億ポンドだからサイトに使っているお金は約40分の1ってことになりますね。これは多いと考えるべきなのでしょうか?少ないと思うべきなのでしょうか? お金もさることながらBBCのサイトの背後には5000人を上回るジャーナリストがいるし、それ以外にBBCならではの「贅沢」がある。最近、ベートーベンの交響曲を無料でダウンロードできるサービスを始めたらしいのですが演奏はBBCが持っている交響楽団。同じようなことを新聞のサイトもやるのですが、彼らの場合は自前のオーケストラではないので、お金を払わなければならない。その分高くつくわけです。 ただ新聞社が一番嫌がっているのがBBCのニュースサイト。1週間のユーザー数が5年前に160万だったのが今では780万人にまで膨れ上がってしまっている。しかも新聞業界は読者減の傾向が続いている。1990年に比べると新聞の読者数は30%も減っている。読者も高齢化しており、1990年の調べで35歳以下の読者は全体の38%あったのに、今ではこれが31%にまでダウンしている。 新聞のサイトがBBCのそれと競争するのは殆ど不可能に近い。The Economistによると、GuardianやFinancial Timesのサイトはわずかながら儲けを出しつつあるらしいのですが、ネット広告は、英国の場合、殆どGoogleとかYahoo!に行ってしまうのだとか。 最近、BBCのサイトにはニュースによって新聞社のサイトへリンクできるようになっています。これは民業圧迫のそしりから免れるためにBBCが始めたサービスなのだそうです。インターネットと紙の新聞は性格が違うので新聞の部数が減ったのはBBCのサイトが原因ではない。しかし新聞社のサイトが振るわないのは、これはBBCのせいと言えるかもしれません。
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教育の平等:子供たちを能力別に分けて教育すること(streaming)はやらないのだそうです。政府は教育の方向性を打ち出すことはやるけれど、教育現場における「検査」(inspection)は1970年代に廃止されていると言っておりました。
子供たち読解力:フィンランドのテレビでは外国映画の吹き替えはないのだそうです。全てテロップによる翻訳文。こうすることで子供が「読む」という習慣を身に付けるのだとか。
ゆとり教育:大臣がはっきり言っていたのは「教育は教師が子供たちのアタマに知識を詰め込むことではない」ということです。「生きていくためのskillを身に付けること」が教育の目的なのだそうです。この場合のskillは狭義の「技能」というよりも「生活力」とか「生きていく力」という意味で使っていました。
歴史教育:フィンランドはかつてスウェーデンやロシアの一部であったわけで、それなりに隣国とは難しい歴史があった。日本が中国や韓国に文句を付けられている現状を踏まえての質問だったのですが「いいことも悪い事も事実をありのままに教える」と答えていました。
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サッカー・クラブのチェルシーのオーナー、Roman Abramovich氏が最近チームのために購入したバスは完全防弾ガラス。それ以外にマッサージ台やジャグジーあり、お値段は60万ポンド(約1億2000万円)だそうです。アメリカのフロリダ州タンパにある特殊車両のメーカーが作ったものでブッシュ大統領も同じような車を使っているそうです。
笑い方教えます ベルリンに世界初の笑いの学校ができたんですってね。人生、笑いにもいろいろありますよね。お世辞笑い、大笑い、はにかみ笑い、嘲りの笑い・・・この学校では「笑いティーチャー」なる人がいて、お手本を見せてくれるのだそうです。.「大切なのは心から笑えるということです。特にドイツのように笑いを忘れたような国では・・・」というのがマイヤーさんという笑いティーチャーのコメント。「いまにドイツをは笑い国になるし、ベルリンも欧州笑都市に」と言っています。
1972個のタマゴを立てる 先ごろ台湾のある町で行われたタマゴ立てコンテストで1972個のタマゴをタイルの上に立てた人がいたのだそうで、もちろんギネスブックに登録されるのだとか。それまでの記録はアメリカ・ユタ州のビリガミヤング大学の学生が作った1290個。
ジムの2階にケーキ屋 チリの首都、サンチャゴに下はケーキ屋、2階ジムというお店ができたそうです。つまり下のケーキ屋さんで少々甘いもの食べても2階のジムで体操すれば・・・というのがセールスポイントですな。経営者のVictoria Lopezさんは「階下で少々ケーキを食べても上のジムで運動自転車を15分もやれば太らない」と言っています。彼女がケーキを作りながら、上で体操の指導もするのだとか。「ケーキを売りながらジムを経営しても矛盾じゃないわ」と言い張っています。
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